古い大工道具

先日、僕の実家に遊びに行ったら父が今まで使っていた大工道具を処分するので欲しいものを持っていっていいぞと言ってきました。
80歳を超えた父は数年前に大工を引退。
といっても知合いの家の簡単な修理や自宅のメンテナンスの為の簡単な工事などはいまだに自分でやっています。

自宅にはそんな父の昔から使っている木で出来た道具箱が物置に仕舞っています。
今回はその道具箱の中を処分するつもりらしいのです。

道具箱を開けて中を見せてもらうと、カンナ類だけでも10個近く。
ノコギリやノミなど結構な量が入っています。
中には父が独り立ちした時はじめて自分の手間(給料のことですね)で買ったノコギリまで。

今の現場でほとんど見ない道具類もたくさんありました。
例えば、今の現場ではドアや引き戸などの枠は溝が掘ってある状態で現場に入ってくるのですが、昔は現場で大工さんが溝掘り専用のカンナで溝を掘っていたようです。父が修行時代には来る日も来る日も敷居や鴨居の溝を掘らされてウンザリしたといってました。

好きなのを持っていっていいぞといわれても、実際僕では使いこなせないものやどう使ったらいいかもわからないものまで。

道具を見ながら使い方の説明や、買った当時の話を楽しそうに話していました。

どれも使えこなせないんだけど。。。
と話しても、父は自分で処分するのが嫌なようで結局道具箱を僕の自宅で引き取ることに。

こうして僕の家には物が増えるのでした。。。

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