犬との暮らし

犬との暮らし(猫も)〜3〜

保護犬を迎え入れてから亡くなるまでのお話の第3回
前々回のお話はこちら >>犬との暮らし(猫も)〜1〜
前回のお話はこちら >>犬との暮らし(猫も)〜2〜

とても人懐く人が大好きなJeff。はじめて会う人にも楽しそうにじゃれていきます。
しかし飼い始めて不思議に思うことがありました。
それを全て保護犬ゆえに最初に飼われていた環境によるトラウマと考えるのは安易だと思いますがでもやっぱり不思議に感じました。

例えば、明るい性格でとても人懐こいのですが何故か尻尾を振ることをしません。犬は感情表現が尻尾に現れると聞いてました。しかし遊んでもらったり餌を目の前にして嬉しそうに飛び跳ねているのですが尻尾は背中にくっついたまま。原因はわかりませんが元気に尻尾を振るようになるまで3年くらいかかりました。

また、車に乗っている時も不可解な行動をとりました。
車で一緒に出かける時はとても喜んで車に乗り込むのですがウインカーのカチカチという音を聞くと不安そうに鼻を鳴らします。

また、ギアをバックに入れた時の音やハザードランプを着けた時の音を聞くとやはり不安そうに鳴き出します。車を駐車し扉を開けようとすると誰よりも先に外に出ようとします。もしかしたら、保護される前に長時間車の中に置き去りにされた記憶があるのかな?と僕たち家族の間で話していましたが実際のところはわかりません。

これは結局最後まで治りませんでした。

やはり保護された犬の中には心に傷を負っている場合があるのだなといろいろ考えさせられました。

ただ、それ以外は本当に人懐く犬よりも人間が好きなようで、家族以外の人に付いて行ってしまい何度か連絡をもらって引き取りに行ったこともあるくらいでした。
一番驚いたのはご近所のお宅で当時小学生のお子さんとベッドの上で一緒に寝ていた時でした。そこのお宅の家族も小学生のお子さんも気づかないうちに勝手に他人の家に上がり込みベットで昼寝をしていたお子さんの隣で一緒に寝ていたようです。

毎日の暮らしでは先住猫のBonzoともたまに喧嘩しながらも仲良く過ごしていました。

 

しかしだんだん歳をとってきて最後の数日は食欲もなく散歩もほとんどしなくなり寝てる時間が多くなったのですが何故か亡くなる前2日間はゆっくりですが長い距離を歩きました。
あれはなんだったんだろう?
本当に久しぶりに長い距離の散歩でこのまま元気になるのかな?と思わせる時間でした。

でもやはり弱ってきているのははっきりわかり、最後は家族全員で見守るなか僕の腕の中で息を引き取って行きました。
彼が亡くなってからも未だに早朝の散歩に行く時間には目が覚めてしまいその度に
もう散歩に行かなくていいんだった
と、少し寂しい気持ちがこみ上げてきます。
自分が思っている以上にJeffは家族の一員だったんだなと居なくなってから強く感じさせられています。

基本的には猫派な我が家。

そんな家に引き取られ幸せだったのだろうか?と考えさせられることもありますが犬との暮らしは僕にとって、とても楽しくいい経験だったと思います。

犬との暮らし(猫も)〜2〜

保護犬を迎え入れてから亡くなるまでのお話の第2回
前回のお話はこちら >>犬との暮らし(猫も)〜1〜

既に猫を飼っていた僕たち家族。
ただ、当時周りには圧倒的に犬派が多く犬と触れ合うことが多くありました。

そうなると犬の可愛さも解ってきて家族として受け入れてみたいという思いが少しづつ大きくり、偶然にもちょうどその頃知り合いの方が動物の保護団体から犬を引き取り飼い始めたという話を聞きました。

保護犬という言葉はなんとなく知っていましたが色々調べていくうちに多くの方がボランティアで活動されていることを知りました。いろいろな理由から不幸な状況になってしまっている動物たちを少しでも多く助けてあげたい。その思いから活動されている方々には頭がさがる思いでしたし、何より動物が好きで活動されているのがよくわかりました。

そこで僕たちは東京都動物愛護相談センターのある譲渡団体から保護犬を受け入れることにしました。

もちろん受け入れのためにトライアルの期間をもうけ、その後正式に迎え入れる事になり名前をJeffと名付けました。

なぜJeffが行政の施設に収容されたのか、その理由は教えていただけませんでしたがとても人懐こい明るい性格の男の子でした。

とにかくボール遊びが好きで一度始めると1時間でも2時間でもずっとやっています。
問題は一人で遊ぶのではなく誰かが投げてあげそれを持ってくる事を繰り返したがるので大抵は人間の方が疲れてしまい途中で終わりにしてしまいます。

また、不思議なものでボールならなんでも良いという訳ではなく、ある決まったボール(豚の顔のボールです)でないと喜びません。

彼が亡くなるまでにいったい何個同じものを買ったことか。。。

ただ、そんな明るい性格のJeffにもしばらく一緒に暮らしているとあるトラウマがある事に気付かされます。

次回のお話はこちら >>犬との暮らし(猫も)〜3〜
前回のお話はこちら >>犬との暮らし(猫も)〜1〜

犬との暮らし(猫も)〜1〜

昨日我が家で飼っているトイプードルが亡くなりました。

今年に入ってからなんとなく散歩の距離も短くなりお気に入りのクッションの上で寝ている時間も増えだんだん歳をとってきたなぁ、と思っていました。
そうこうしているうちに少しづつ体力がなくなってきたのが目に見えてわかるようになりトリミングから帰ってきた日はかなりぐったりして具合が悪そうでした。

それからは自宅で僕か奥さんのどちらかが体調を見ながらトリミングをし爪を切ってあげるようになりました。

彼の名前(雄犬です)はギタリストのJeff Beckからとってジェフという名前で保護団体から引き取りました。

ですので正確な年齢はわかりません。

便宜的に2006年8月8日生まれとしましたが、もう少し歳をとっていたような気がします。(市役所で生年月日を聞かれその場で決めました 笑)

ちなみに一緒に写真に写っている先住猫(雑種 オス)の名前はドラマーのJohn Bonhamのあだ名からボンゾと名付けています。
あとベーシストがいればバンドが組めますね。しかも結構素敵なサウンドを出しそうなバンドが。。。

僕たち家族が保護犬を引き取ったのには特に高尚な考えや立派な思想があったわけではありません。なんとなくかわいそうな犬がそこにいるのなら助けてあげるのはいい考えかも!程度のものでした。

その保護犬を迎え入れてから亡くなるまでのことを何回かに分けて書いてみたいと思います。

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