リノベ

ロードバイクと漆

先日お引渡しした西鎌のリノベ。

住みながらのリノベーションだった事もあり、現場監理の途中にクライアントさんと色々とお話をさせていただきました。その中で趣味のロードバイクの面白いお話を聞かせていただきました。

もともとロードバイクを始めたきっかけは転勤先の和歌山で通勤のときに使う少しいい自転車を買いにサイクルショップに行ったところ、そこに集まっているお店の常連さんに色々アドバイスをしてもらううちに気がつけば当初予算を超えオーダーをする事になったようです。

もちろんアドバイスはその常連さんたちの親切心からだったのでしょうが、それ以上に本人たちが楽しんでいたようですが。。。

その後すっかりロードバイクにはまり、常連さんたちとも仲良くなりツーリングなどに行く事もしばしば。楽しいロードバイク生活を送っていたようです。しかしあるときまた別の場所へ転勤になり、常連さんたちとは別れることに。

そのとき餞別に送られたのが写真にある自転車のグリップです。常連さんの中に木工作家さんがいて南天の木で削り出し漆を塗ってあるそうです。
また、使っていた革のサドルにも漆を塗ってくれたそうです。

漆は確かに水分や熱に強いとは聞いていましたが自転車の部品に使うとは驚きました。
長い間使い込まれている漆が塗ってあるグリップやサドルはとても綺麗でした。

西鎌のいえリノベが完成しました

昨年は台風が二週間連続で関東を直撃し多くの被害に見舞われました。

鎌倉もたくさんの家が被害にあい一時はその修繕工事のために職人さんが足りずに新築の現場にも少なからず影響がありました。今年は幸いにも上陸はしなかったのですが出来るだけ早く対策をし、もしもの時に備えたいものです。

今回のクライアントさんから受けた要望は台風対策を中心としたリノベーションで、築年数15年になる建物メンテナンスも含むご要望は内容は次のようなものでした。
・気密性の低いリビングの木製建具を直したい(台風時に風や雨が室内に入ってくる)
・最近使わなくなっている玄関にある自転車搬入用の引き違いの建具を変更したい
・雨戸が外れて機能しなくなってきた
・外部に小さな物置が欲しい
・ユニットバス、レンジフード、の交換
・各室建具等の調整

以下は完成写真です。


既存木製建具を気密性の高い建具に交換しました。アルミサッシにしてしまうと建物全体とのバランスが崩れてしまうため既成の木製サッシを採用。予算的にも技術的にも厳しい部分もありましたが生活する上で一番長い時間を過ごす大切な箇所なので優先順位を高く考えました。


玄関部分の引き違い建具があった場所は上下に風抜きのサッシを設け真ん中に収納を作りました。この事により以前は土間部分に出したままになっていたものが片付き土間も広く使えるようになりました。

雨戸と戸袋をあらたに造り替え戸袋とあわせたデザインの外部収納を作りました。濡れ縁や戸袋に以前と違った色の塗装をし落ち着いた中にも明るい印象に立ったと思います。

 

ウルワシ堂とトーキョーバイク

以前設計させていただいた千駄木にある美容室『ウルワシ堂』

いつお店に行ってもたくさんのお客様がいてとても忙しそう。
もちろん美容室としての技術はもちろんなのでしょうが、店主のカズさんや奥様のなおさんをはじめスタッフの方々の人柄に惹かれて通ってる方も多いのではないでしょうか。

そんな素敵なウルワシ堂さんがトーキョーバイクのHPで紹介されています。

テーマは自転車のある親子の暮らし
仲の良いカズさん家族にぴったりのテーマです。

ウルワシ堂の内部の写真も掲載されていますので、ぜひご一読くださいね。

【for kids】自転車のある親子の暮らし

 

ozone リノベーション住宅事例展

11月2日より、新宿のリビングデザインセンターOZONEで開催されている『リノベーション住宅事例展』「小さな写真室のある家」の模型と写真パネルが展示されています。この企画は建築家など57社が住宅事例を模型やパネルで紹介するというもの。

リノベーションのたくさんの事例が一度に見られるこの企画。僕の知り合いの建築家も多く参加しています。近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

会期:2017年11月2日(木)〜11月28日(火)※水曜休館
時間:10:30〜19:00
会場:リビングデザインセンターOZONE(3階ウエルカムプラザ及び6階特設会場)
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
入場:無料

第5回 みんなでつくるくらしのしつらえ

建築家仲間で開催している「みんなでつくるくらしのしつらえ」も今回で5回目となりました。

毎回いろいろと趣向を凝らしているこのイベント。今回もメンバー全員で楽しみながら参加しています。第5回目の今回の目玉は、会場の内装を自分たちでセルフリノベーションしたとです。

内部の解体から始まり、生コン車を手配したり、道路使用許可を取ったり、土間を打ったり、床を張ったり、漆喰を塗ったり。。。。
挙げていけばきりがないのですが完成度はなかなかのものだと全員が自負しております。

そんな会場を見るもよし、僕たちが作っている建材をアレンジしてつくったアイテムを見るもよし、各事務所の模型や写真を見るもよしと色々な楽しみ方ができると思います。
谷根千散策をしながらぜひ遊びに来てください。

もちろん、設計に関する相談もお受けします。

「第5回みんなでつくるくらしのしつらえ」
会期:2017年3月 18日(土)/19日(日)/20日(月)
時間:11時〜17時
会場:東京都台東区谷中7-5-8
GATE OF LIFE(ゲートオブライフ)の「となり」

http://www.classing.jp

 

リフォーム相談会・インテリアセミナーのお知らせ

横浜髙島屋にて1月18日(水)から24日(火)の会期で「インテリアフェスティバル」が開催されます。会場内におきましてAA STUDIOによる「建築家によるリフォーム相談会&パネル展」を開催いたします。

また、1月20日(土)・21日(日)の午後1時と午後3時よりインテリアセミナーを開催いたします。
20日(土)には5’st一級建築士事務所の久保田恵子さんと一緒に、佐賀・高橋設計室の高橋正彦がお話をいたします。皆様、ぜひお誘いあわせの上お越しください。

「建築家によるリフォーム相談会&パネル展」
■日時:2017年1月18日(水)→24日(火)午前10時~午後6時
■場所:横浜高島屋8階 催会場(横浜市西区南幸1-6-31)

「インテリアセミナー」
■日時:2017年1月20日(土)午後1時・午後3時
■担当:久保田恵子・高橋正彦
■日時:2017年1月21日(日)午後1時・午後3時
■担当:古川達也・山田慎一郎

・・・1月20日(土)セミナー内容・・・
『どんなリノベーションがある?』 自分たちの新しい生活の場をつくるとき、新築という選択ではなくあえてリノベーションという方法を選択する人たちが増えてきています。
今回はそんなリノベーションのあれこれを実例をお見せしながら紹介していきます。

限られた予算での計画@小さな写真室のあるいえ

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ローコストのリノベーションを実現させるにはどのような方法が有効でしょうか?
勿論、そこに住む人たちがどのような要望を持っていて、どのような暮らしをしていきたいか、優先順位が高いのはどんなことなのか等によって変わってきますが、今回の計画では次のような方法を取りました。

この物件は、フルリフォーム済みの物件で、設備機器も全て新品に交換済みです。
中古マンションを購入した場合、設備機器を交換せずにそのまま使うというのは少し抵抗がある方も多いと思うのですが、今回はそんな心配もありません。
ですので、設備機器は出来るだけそのまま使う、場所の移動もしないという事を提案しました。

どうしても設備機器というのは予算の中での大きなウエイトを占める部分です。こだわりのある場合は別ですが、それ以外の場所は最低限に抑え、その分自分たちが本当に求めている事に予算を割くほうが満足度の高いものが出来てくると思います。

その上今回は、設備の場所も一部を除いて移動しないようにしました。これも、配管工事などを無くし、計画予算の中に納めるための選択です。

設備工事というのはどうしても予算のかかる箇所なので、今回のように、きちんと全体の予算とのバランス、自分たちの希望を整理しながら計画していく事が大切な事だと思います。

佐賀・高橋設計室
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ローコストリフォームの予算組み@小さな写真室のあるいえ

ローコスト予算組み

限られた予算の中で、どのように理想の家を手に入れるか?
工事が始まる前に大方の予算は掴んでおきたいものです。

『小さな写真室のあるいえ』の場合は、住んでいるマンションの売却との兼ね合いもありましたので
スケジュール的にあまりノンビリしていられませんでした。

ですのでまずは、設計料も含んだ総予算とご自分たちの要望を教えていただき、
その内容からラフプランを作り、その内容をもとに工事費の総額を試算し、予算の検討をしました。

結果、試算した工事費で予算内に収まる事がわかり、その後計画の細かい部分を詰めていく方法をとりました。とは言え、お二人はファーストプランを気に入っていただき、基本的な設計内容はほとんど変更はなく進みました。

もちろん、場合によっては工事費の試算後に設計内容を打ち合わせをしながら、検討していく場合もあります。その場合でも、一度概算で予算を出しているので、変更によってどれだけ総工事費が変わってくるかも掴みやすくなるわけです。または、最初に要望を元に家の間取りや形を決めて、その後総工事費を出す場合もあります。

いずれにせよ、家づくりにおいて予算がどれくらいかかってくるのかというのはとても重要な事だと思います。

これは、リフォームでも、新築でも同じ事ですね。

 

佐賀・高橋設計室
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中古マンションをリフォームする選択@小さな写真室のあるいえ

中古マンションリフォーム

最近ではリフォームの相談が少しづつ増えてきています。
そこにはいろいろな理由があるのでしょう。
では、リフォームを選択する理由はどこらへんにあるのでしょうか?
そのあたりを実例を紹介しながら考えてみたいと思います。

家づくりを考えはじめた時、まず最初に考えることは生活拠点をどこにするか?
ということです。会社までの交通の便のいいところ、実家の近く、住み慣れた場所、憧れの街、等々。。
自分たちで選択した理想の場所に家を建てる。
しかし、予算的に一戸建てを土地から購入してとなると、予算的に厳しくなる場合があります。そうした場合、もう少し土地の安い場所に住むか、生活拠点は変えずに予算内で収まる物件を探すか、ということになります。

『小さな写真室のあるいえ』のお施主さんは、生活拠点は変えずに、予算内で収まる物件を探しそこを自分たちの理想の形にするという形を選択しました。

それは、中古のマンションを購入し、リフォームする。あくまでも場所にこだわったわけですね。もちろん、家族によってはいろいろな選択肢があると思います。
中古の一戸建てをリノベーションする。生活拠点を変えてあくまでも一戸建てにこだわる。

そのあたりの選択肢をどれにするか?ということから相談に来ていただき、いろいろな話の中から家づくりをはじめるという方法もあると思います。

家は欲しいけれど、何から始めていいのかわからない。
という場合でも、まずはご連絡をいただきお話をお聞かせください。

佐賀・高橋設計室

リライフプラスの取材がありました

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先日、豪徳寺のマンションリフォームの雑誌取材に立ち会ってきました。雑誌は扶桑社より発行されている「relife+」(リライフプラス)です。

引き渡しは今年の2月でしたので、約5ヶ月ぶりの訪問。引き渡し後どのように暮らしてくれているかも楽しみにしての訪問です。
部屋の中に入ると、いろいろなものがセンスよく飾られていて、とても楽しそうに暮らしているのが見て取れてとても嬉しく思いました。

取材を受ける二人

ライターさんと話している内容をこっそり聞いてみると、二人ともこの家をとても気に入ってくれているようで思わずニヤけてしまいます。。。
ご主人さんとはギターの話で盛り上がり、いつも明るく楽しい奥さんと恥ずかしがり屋のかわいい息子さんともいろいろな話ができました。

「時間をかけていろいろなものを揃えていくので、今後も相談に乗ってください」という言葉が何よりも嬉しく感じました。今後どのようにこの部屋が変わっていくかも楽しみです。