晴れ晴れハウス

『interplay of …』上棟しました

『interplay of …』上棟しました。

この建物の建っている場所は佐賀和光の自邸『晴れ晴れハウス』があった場所です。
ぼくがこの建物の設計している時、佐賀さんから譲り受けたBill EvansのInterplayというアルバムをなんども聴いていました。

Interplayという言葉には調和がとれているとかgive&take的な意味と響き合うなんていう意味もあるようです。二つ以上の何かが関係しあって上手く行っているというようなニュアンスでしょうか。

この建物が周りの環境、ここで暮らす人、ここを訪れる人などと上手く響き合い調和して欲しいという想いがあります。

また佐賀さんが大好きだったBill Evansのアルバムタイトルという事や佐賀さんに教わった事とそのあとに僕が身につけてきた事が響き合い新しい何かを生み出していければという想いからこの建物を『interplay of …』と名付けました。

上棟の日、全員が帰ったあと一人で現場に残り窓からの景色を眺めている時間はとても素敵な時間でした。
このあとも気を抜かず最後までしっかり監理をしていきたいと思います。

 

晴れ晴れハウス最後のオープンハウス

今から41年前の夏、藤沢市鵠沼に佐賀和光の自邸である〝晴れ晴れハウス〟が生まれました。それは「光と風」が感じられる湘南住宅の誕生でもありました。
松林の緑の中に真っ白で一際目立つ斬新なデザインでありながら、何処か懐かしい日本の風景を思い出させる佇まい…。
その住宅は建築の世界だけにとどまらず各方面でも話題となり佐賀和光が建築家として名を知らしめる作品となりました。
湘南の太陽から降り注ぐ光と海から吹き込む風が心地よく感じられる開放的なこの家のリビングには多くの人々が集い、日々賑やかな声が止むことはなく、建築家やデザイナー、サーフレジェンドなど、現在各方面で活躍する人材が育っています。
しかし多くの人々に愛された〝晴れ晴れハウス〟も老朽化により2021年1月末に解体されることとなりました。
つきましては解体前の1月24日(日曜日)12時より〝晴れ晴れハウス〟の最後のオープンハウスを開催することとなりました。お時間のある方はお立ち寄りください。
なお、緊急事態宣言下である現在、オープンハウス開催の可否についてはいろいろと検討をして参りましたが、この建物が多くの皆さんにとっても思い出のある場所と考え、開催することといたしました。
本来なら来ていただいた方々と昔話などをしながら懐かしむ時間にして頂きたいところではありますが、現在の社会情勢などを考慮し今回は見学や写真撮影などで留めて頂くことをお願い致します。